疲れているときの食事の取り方

疲れているときの食事の取り方

このブログを見られている方で,入院されたご経験のある方はいらっしゃいますか?
私の研修医時代には,お金もなく(今もあまり当時と状況はかわらないのですが(^_^;)),手術の合間に,病院の職員食堂で食べるお昼ご飯が唯一の楽しみでした.そのお昼ご飯は,病人食で,なんとも元気な若者には,お腹に力が入らなそうな,すぐお腹が減りそうな食事ばかりでした(*_*).病院もお金がないのか,こんなところで,節約しているのかと,若干腹立たしくなることもしばしば(-.-#).と,思っていたのですが,今考えてみると,あの病人食にも一応,理由があったのが,後でわかったのです.
私たちが生活している中で,意外に変な勘違いをしていることがままありますが,食事のことでもちょっと考えてみるとおかしいことがあります.私たちは,仕事などでくたぶれたりすると,「栄養のある物をとって,元気になろう」という,「変な理屈」が頭の中をよぎります.この考えが正しければ,病院で出される食事は,毎日ステーキやウナギ,はたまた,すしなんかが出てきても,おかしくはないのですが,病院でそのような食事をだすところを見たことがありません(たまに,ホテルのような料理を出す病院があるようですが,例外的なものと考えた方がよさそうです).もちろん,そんなお腹に重い物を出されたら,患者さんは,消化吸収できないからです.食事は,口の中に入れれば,すべて身になるのではなく,肉がすぐに肉になるのではなく,まず,体に吸収されるためには,分解される必要があります.その分解に,実は,相当なエネルギーを生体は使います.なので,重い物を食べると,くたぶれるのです!決して,元気が出る状態にはなりません.皆さんのご経験でもあると思いますが,夜,たらふく食べた後,翌朝,体が妙に重たく感じたことはありませんか?この状態が,消化にエネルギーを使ってしまった状態です.
つまり,病気の時や,体が疲労しているときには,ステーキではなく,おかゆのような,すぐに,体が吸収できるようなものを,お腹に入れた方が,早く回復するのです.同様に,疲労しているときには,もちろん,免疫機能が低下していますから,できるだけ,「外食」や「さしみ類」は避けた方がよさそうです.どちらも,お腹に重いものですし,感染する機会が増える傾向があります.
最近,私の外来にも,「食あたり」の方が増えてきています.特に,疲労して,お腹に実力以上のものが入ったときに起きているようです.
というわけで,疲労したときには,お腹に優しいものを「少量」入れてください.元気になったら,ステーキでも,なんでも食べてくださいね(^o^).

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